039.【切り捨ての落とし穴】で紹介したように、「切り捨て」に落とし穴があるのなら、「切り上げ」にだって落とし穴はあります。切り上げの計算には、通常、ROUNDUP関数 を使います。例えば、A2セルの値「1.5」を小数点第1位で切り上げると、結果は「2」になります。
B2セル:=ROUNDUP(A2,0) ⇒ 2
B2セルをB3セルにコピーして、A3セルの値「-1.5」を小数点第1位で切り上げると、
結果は「-2」になります。
B3セル:=ROUNDUP(A3,0) ⇒ -2
一方、CEILING関数 を使って計算することも可能です。A2セルの値「1.5」を小数点第1位で切り上げると、結果は ROUNDUP関数 と同じ「2」になります。
C2セル:=CEILING(A2) ⇒ 2
しかし、C2セルをC3セルにコピーして、A3セルの値「-1.5」を小数点第1位で切り上げると、結果は「-1」になって ROUNDUP関数 の結果である「-2」とは異なります。
C3セル:=CEILING(A3) ⇒ -1
つまり、今回の使用例で言えば、ROUNDUP関数 は、元の値の整数部を返す(小数点以下を取り去る)計算であり、CEILING関数 は、元の値より小さくならない最小の整数値を返す計算なのです。よって、切り上げの計算をする時も、切り捨ての時と同じように、負の数をどう扱うかによって使用する関数が異なります。
ではでは。
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